むさしの作業所では、平成20年4月1日から就労移行支援事業を行っています。就労移行支援事業は2年間という期限の中で、ひとりでも多くの利用者が企業等への就職できるように、以下の基本方針に基づき取り組んでおります。
就労移行支援事業では、就職した環境に近い状況で支援を行っています。そのため支援は施設外での支援が中心となっています。毎週月・水・金曜日は、特別養護老人ホームの清掃業務、毎週火曜日は、おしぼり工場のおしぼり選別業務、毎週木曜日は本の裁断業務を受託しています。そのため、特別養護老人ホーム、おしぼり工場、本の裁断工場それぞれへむさしの作業所職員が利用者に同行し仕事を行います。実際の企業内で緊張感をもったなかでの仕事を通じて、より実践力を身に付けることができます。また、企業内で仕事をすることで、個々の利用者の強みや弱みを評価し、就職する際にどのような仕事が合っているのかを判断する材料としています。また、就職する際には、ハローワーク、就労支援センター、障害者就業・生活支援センター等と連携して支援を行い、安心して仕事を継続できるようにフォローアップ体制を築いています。
■職業準備:アセスメント、職場開拓、ジョブマッチングなど。
■集中支援:仕事の支援、ルール・マナー支援、ナチュラルサポートの形成など。
■定着支援:フォローアップ、関係機関との調整など。
開所日時:月曜日~金曜日 8:30~17:00
利用定員:6名
期 間:2年間
就労移行支援事業では、2年間という限られた期間の中で就労を目指します。むさしの作業所に入所してから就職するまでの流れを簡単にご紹介致します。また、就職した後もフォーローアップという形で支援は続きます。
まずは、ご相談ください。
むさしの作業所での訓練を希望する場合は、入所契約をし訓練を開始します
むさしの作業所での訓練を希望しない場合も、他の就職支援機関への連絡調整をします
むさしの作業所に入所したあとは、まず作業所内で訓練をします
作業所内での訓練が終わると次に作業所外で訓練をします
(施設外訓練・特別養護老人ホームはるな苑での清掃)
一人ひとりに合った職場を一緒に探します
仕事が見つかったら、面接や実習にも同行します
就職した後も仕事ができるようになるまで一緒に作業したり定期的に会社を訪問して会社と連絡調整をしたりします。
仕事のことで困ったことがあれば相談にものります
就労移行支援事業での1週間の流れをご紹介いたします。
週間予定表 | |||||
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午前 | 清掃作業 | おしぼり | 清掃作業 | びん沼荘清掃 | 清掃作業 |
午後 | 清掃作業 | おしぼり | 清掃作業 | 倉庫内作業 | 清掃作業 |
主な一日の流れ | ||||||
9:00~9:30 | 9:45~11:45 | 12:00~12:45 | 13:00~15:00 | 10分休憩 | 15:10~16:00 | 16:15~16:30 |
ミーティング | 清掃作業 | 昼食・昼休み | 清掃作業 | 清掃作業 | ミーティング |
就労移行支援事業で実施している作業内容をご紹介します。
Iさんは平成25年9月より東京インキ株式会社、吉野原工場に勤務し庶務業務に従事しています。どのような仕事をしているのか、Iさんに伺ってみました。
職員< 現在どのような仕事をしていますか?
Iさん< パソコンへの入力、出力業務です。
職員< 最近任された業務はありますか?
Iさん< 書類の配布業務が増えましたね。
職員< 最近、嬉しかったことはありましたか?
Iさん< 欲しかった本を買いました。その本が面白くてまた読み返しています。
職員< 元気そうですね、また会いにきますね。
Iさん< 私のほうからもまた連絡しますね。